「天気の子」観てきた感想。現実的な見方をするとあの結末はすっきりせずモヤモヤしました。

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前作「君の名は。」が大ヒットした「新海誠」監督の最新作、
「天気の子」を観てきたのでその感想記事になります。

ネタバレを含みます。
これから「天気の子」を観る予定の方や、ネタバレが嫌いな方はブラウザバックをお願いします。
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「天気の子」の興行収入は60億円突破の見込み

映画『天気の子』が、公開から2019年8月5日までの18日間で、観客動員440万人、興行収入60億円を突破する見込みであることがわかった。

(中略)

幅広い世代が劇場に殺到し、初日からわずか3日間で興行収入16.4億を突破し、『君の名は。』対比128.6%を記録する大ヒットスタートを切った。
引用:「天気の子」興行収入60億円突破の見込み

「天気の子」は「新海誠」監督の前作品「君の名は。」と初日動員対比で上回る勢いとなっています。
ちなみに「君の名は。」は観客動員は1900万人、興行収入は250.3億円と歴代邦画の第2位という、
すばらしい記録を樹立しています。(ちなみに1位は「千と千尋の神隠し」)

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「君の名。」に匹敵するのか?ここからが勝負ですね

「天気の子」の感想:あの終わり方はいかがなものなのか?

引用:https://eiga.com/movie/90444/gallery/

最初に結論を一言で言いますと、
「正直、あの終わり方はあかん(ダメ)と思う」に尽きます。

まずはこの感想記事に書くにあたりネットで調べてみると、
実際に観た人からは賛否両論のある感想が上がっていることが分かりました。

物語はファンタジーの王道を押さえつつ、「予定調和」を排し、あえて観客の反発を受けそうな展開も意識的に盛り込んだ。物語のクライマックスにおける主人公の少年帆高(ほだか)の決断とせりふについては特に、観客の賛否が大きく分かれ、ネット上でけんけんごうごうたる議論が巻き起こっている。
引用:賛否呼ぶラスト「観客の言葉聞きたいと思い作った」=「天気の子」の新海誠監督、現代性と神話性同居の物語に

「あ。微妙な感想になったのは私だけじゃ無かったんや」と思い少しほっとしました。
正直、私として「天気の子」を観て微妙だと感じた理由としては下記の2点です。

  • 主人公(穂高)が独りよがりな思考で人によっては幸せではない結末
  • 各人物ごとの設定を掘り下げるエピソードの描写が無くわからない

主人公(穂高)が独りよがりな思考で人によっては幸せではない結末

「あの光の中に、行ってみたかった」
高1の夏。離島から家出し、東京にやってきた帆高。
しかし生活はすぐに困窮し、孤独な日々の果てにようやく見つけた仕事は、
怪しげなオカルト雑誌のライター業だった。
彼のこれからを示唆するかのように、連日降り続ける雨。
そんな中、雑踏ひしめく都会の片隅で、帆高は一人の少女に出会う。
ある事情を抱え、弟とふたりで明るくたくましく暮らすその少女・陽菜。
彼女には、不思議な能力があった。
引用:「天気の子」STORY

とある病室にて眠っている母親の隣でヒロインである「陽菜」は、
降りしきる雨の中で唯一、雨雲の合間から光が差し込んでいる場所を発見します。
そこは廃ビルの屋上で鳥居がぽつん。と立っているへんぴなところで、
その鳥居をくぐったことで彼女は雨を止み晴れさせる不思議な能力を得るのです。

そして主人公である「穂高」と「陽菜」は雨が続く東京を天気(晴れ)にさせるビジネスを立ち上げ、
最初は依頼が1件2件だったものでしたが、やがて殺到するようになり忙しくなります。
やがて「大いなる力には大いなる責任が伴う」という名言があるように、
「陽菜」の天気にさせる能力乱用の代償により東京の天気がどんどん荒れていくんです。

局地的な大雨(ゲリラ豪雨)が降ったり、降りやまぬ雨により道路が冠水してしまったり、
さらに併発して真夏なのにも関わらず雪が降るほど気温の低下といった異常気象にまで発展します。

この異常気象を止めるには天気の巫女である「陽菜」自身が人柱となれば、
元の晴れた東京の天気に戻るとのことで「陽菜」の犠牲によりいったん事態は収束します。

「やったー!晴れた、晴れたよ!」と喜ぶ人達の声とは裏腹に「穂高」は浮かない顔です。
そりゃそうです。「陽菜」に対する恋心を自覚し誕生日プレゼントを渡した直後に、
友達以上恋人未満から彼女へと昇格した一番嬉しいタイミングで「陽菜」が姿を消すんですから。

この時点で物語の主人公とは思えぬ発言で「お?」と違和感を感じさせます。
「陽菜さんの犠牲によってこの天気を得ていることを分かっていない!」
そしてここから「穂高」の独りよがりと思える行動へと繋がっていくのです。

警察に一時的に保護されていた「穂高」でしたが、
「陽菜」に再び会いたい強い一心から脱走し逃走するのです。
「天気なんて狂ったままでいいんだ!」とまたも狂気とも思える発言しつつ、
「陽菜」が不思議な能力を得た廃ビルの屋上で鳥居をくぐり「陽菜」を連れ戻すことに成功します。

するとさっきまで快晴だった天気から一変、
再び雨が降り続く天候へと逆戻りしてしまいます。
そこから3年もの間、雨が降り続くことになり東京の一部の地域は水没してしまいます。

そして「穂高」は保護観察処分から解かれ再び上京し、
雨が降りしきる中、「陽菜」と再会するところで物語は終幕します。

賛否両論の感想が分かれるのはまさにここだと思います。

■「穂高」と「陽菜」の2人が再会できて本当に良かった。
 2人がこれから愛を育むことができそうで、そのあとの狂った天気は問題ない。

■狂った天気はこれからずっと続く可能性があるし、
 「陽菜」にはもう天気(晴れ)にする能力は失われている。
 2人は幸せかもしれないけど、他の大多数の人々の生活はどうするんだ。

私は残念ながらどうしても現実的な問題を考えてしまうと後者の感想でして、
2人は再会して幸せだろうけど、他の人々の生活はどうでもいいの?
そんな人々の不幸を踏み台にして本当に幸せになれるの?と老婆心ながら思ってしまいます。

なぜなら劇中で2人が再会する直前に雨の中で「陽菜」が両手を合わせているシーンがあることから、
間違いなくこの雨が止むことを祈っているのです。これは負い目を感じていると私は感じました。

天気の巫女として選ばれてしまった「陽菜」ではあるものの、
「陽菜」自身の尊い犠牲によりようやく回復した快晴を、
「穂高」の独りよがりな意思でまた悪天候に戻してしまった。

自分が「陽菜」だったらこう思うんじゃないでしょうか。
自分1人の犠牲によって大勢の人々が助かったはずのに、
悪天候の逆戻りで「私のせいでみんなを不幸にしてしまっている。」と負い目を感じませんか?
私が「陽菜」の立場だったらそんな負荷に耐えながら今まで通り生活なんてとてもできません。

「穂高」が冒頭で雨の中で唐突に涙しているシーンを映し、
鑑賞者には「いきなりどうした?」と思わせておいて、
いっそのこと「陽菜」が犠牲になったままの方がしっくり来ると思うんですよね。

各人物ごとの設定を掘り下げるエピソードの描写が無くわからない

映画内を観ていて設定を掘り下げる、下記のエピソードは描かれるものと思っていました。

  • 「穂高」はなんで離島から家出してきたのか?家に戻りたくない理由は?
  • 「陽菜」はどうやって賃貸を借りているのか?(母親名義?)
  • 「陽菜」の父親が劇中で一切登場しないけど行方は?(母子家庭?)

本編公開のギリギリまで制作していたと、
「新海誠」監督の言葉から察するに尺の都合なのか描かれていませんでした。

その為、鑑賞後に「あれ?そういえばそもそも穂高はなんで家出したんや?」と疑問が浮かんだのです。
この辺りは映画ではなく小説で補完してください。ということでしょうか。

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映画本編だけで掘り下げて欲しかったですね。

「天気の子」のここがすばらしいと感じた2点

さて前述の通り現実的な感想を書いてしまいましたが、
駄作だった!金返せ!とは微塵も思ていません。
やはりこの作品は作品で以下の2点がすばらしいと感じた為です。

  • 君の名は。」の主要キャラがゲスト出演している
  • 雨と音楽の融合がまったく違和感を感じさせない

「君の名は。」の主要キャラがゲスト出演している

「穂高」と「陽菜」が雨が続く東京を天気(晴れ)にさせるビジネス中、
一軒家に住む老婆が依頼をし孫として「君の名。」の主人公「瀧」が登場し、
「穂高」が「陽菜」への誕生日プレゼントを買った際に、
「君の名は。」のヒロイン「三葉」が登場しています。

「君の名は。」を観ている人にとっては思わずニヤリとしてしまう瞬間でしたw
また私は確認できなかったのですが他にも「四葉」「テッシ」「サヤちん」も登場しているようです。

雨と音楽の融合がまったく違和感を感じさせない

天気を題材した映画作品であり、
なおかつ劇中では基本的に雨が降り続けています。

これだけでも素人ながらたいへんな作業量だと容易に想像できるのですが、
雨の一粒一粒が丁寧にそして綺麗に描かれているんです。
それだけでも一件の一見の価値があるのはもちろんのこと、
随所でこれでもか!と挿入される「RADWIMPS」の曲が絶妙にマッチしていました。
特にクライマックスで流れると思わず泣きそうになってしまう程です。

Weathering With You『天気の子』Official MV – "Is There Still Anything That Love Can Do?" 愛にできることはまだあるかい?
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「愛にできることはまだあるかい?」のサビ部分は思わず口ずさんでしまう

あと劇中に流れる透き通った歌声の「グランドエスケープ (Movie edit) feat.三浦透子」も良いです。

グランドエスケープ RADWIMPS (feat.三浦透子)
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いつの間にか聞き入ってしまう

さいごに

引用:https://eiga.com/movie/90444/gallery/8/

「天気の子」の鑑賞前は「本田翼」さんが声優をしていて、
その演技に対して批判的な意見が上がっていて予告を見た私も正直がっかりしていました。
しかし実際見ているとその部分だけ切り取るとそういった意識になりがちですが、
全編見る頃には全く気にならないくらい物語に没頭していました。

引用:https://eiga.com/movie/90444/gallery/10/

あとは「小栗旬」さんが演じる「須賀圭介」は保守的なキャラで、
警察から逃走する「穂高」に対して(警察へ)出頭するよう説得するものの、
最後には「穂高」の「陽菜」に会いたい一心に感化され警察を殴って手伝ってしまいます。
そこで私は他人の感情によって変化し行動してしまう姿にウルっときてしまいましたね。

恐らく「君の名は。」には観客動員数&収益には及ばないと思います。
しかしこういった全員が全員、「良かった」「感動した」といった統一感ある感想ではなく、
人によって意見が分かれる映画も面白いと感じましたね。

あと観終わったなんかデジャブ感を感じるなぁ~と思ったら、
ドラクエ映画「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」と一緒でしたw

ドラクエ映画の感想が気になる方はこちらもどうぞw
※ネタバレ含みます。

ではでは、本日はこんなところでばいきゅ!

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